令和4年(第72回)税理士試験合格発表から、令和5年(第73回)税理士試験までの記録です。
令和4年(2022年)12月:6科目リベンジの再点火
官報に載らなくてもいいので5科目受かりたかったですが、ようやく4科目までくることができました。
「昨年よりきついことはない」
3科目受験と相続税法の合格から、そう言い切れる自信も生まれました。
やることはシンプルです。
理論暗記を中心に、回し切る。
消費税と法人税の2科目受験ですが、消費税を本命に、法人税はサブ科目として勉強を進めていきます。
令和5年(2023年)1月~3月:平日=理論、土日=計算
この年も、生活は“試験仕様”に固定しました。
- 平日:ひたすら理論を回す
- 土日:計算問題を解く(+少し理論)
総合問題は新たに応用編を購入。
内容は去年と大きく変わりませんが、計算を維持しておかないといけません。
個別計算問題集は「伸ばす」より「確認」の位置づけ。
消費税はちょっとした隙間時間に一問一答アプリを使い、税区分を徹底的に固めていきました。
令和5年(2023年)4月:申し込み、そして「8」
税理士試験の申込書。
科目欄に書いた数字を見て、思いました。
「また“8”を書く日が来るとは」

念のため、TACの直前講座も申し込み(法人税は資料のみ)、残すところあと100日となりました。
令和5年(2023年)6月:ラストスパートはやはり理論
本命は消費税法なので、本試験までにあと理論を20周します。
6月から、土日も理論の比重を上げるので、平日は5題、土日は8題で回していきます。
法人税も同じ回し方で、Aランク以上は全部、Bランクは重要部分だけ。
Cランク以下はもう見ません。
計算は、総合問題を土日それぞれ2問ずつ解きます。
ここまで来ると、努力の方向性は「理解」ではなく「再現」です。
令和5年(2023年)7月:最後の夏になる(はず)
残り1か月。
「これが最後の夏になってほしい」と思いながら、自分を追い込みました。
来年、違う夏を過ごせるように。
そのために、いまの自分ができることを全部やる。
その気持ちだけで回していた気がします。
令和5年(2023年)8月8日:第73回税理士試験
消費税は15時半からですが、明日の法人税の試験が朝早いため11時頃に起床。
前日サウナに行ったおかげで、頭がスッキリしています。
理論は覚えているので、テキスト類は何も持たずに試験会場へ。
昨年と同じ会場だったので迷わなかったですが、あまりの暑さに汗だくになりました。
消費税法
着席時刻となり、答案用紙が配られます。
ぱっと見ですが、納税義務の判定がない?計算は2問とも原則?
納税義務の判定がなければ、時間配分の目途が立てやすいので、ありがたいです。
「始めてください」
まずは全体の素読み。
配点の表示がある(今年から変わったのかも)と気づき、頭の中で段取りを確定。
<理論>
問1(30点)
(1)課税仕入れ
(2)居住用賃貸建物の課税仕入れに係る仕入税額控除
(3)住宅の貸付(非課税)
→ 合格者は完答するはず。
居住用賃貸建物の定義で、高額特定資産は書かなくてもいいでしょう。
30点なので先に解答します。25分あればいけるかな。
問2(20点)
(1)課税期間の短縮
(2)軽減税率
(3)売掛金債権と貸付金債権の譲渡に係る課税関係と課税売上割合について
→ 全部できる。課税期間の短縮は正答率低いかも。
こちらも25分くらいか?
<計算>
問1(25点)
・納税義務の判定なし
・薬局、介護の法人
・軽減税率
・原則課税
→ 非課税がちょっとややこしい気がする。30分はかかりそう。
問2(25点)
・納税義務の判定なし
・不動産業
・原則課税
・課税期間9か月
・著しい変動っぽい
→ 更正の請求してるし、9か月なので中間納付税額をミスしないように。課税売上高も。
著しい変動は捨てるから30分あればいけるか?
時間配分は問題なさそうなので、いつも通り、40分間は理論を書きます。
・理論問1
ほぼベタ書きで、20分程度で書き終わりました。
・理論問2
若干作文チックになりますが、(1)と(3)を完答し、(2)は条文を途中まで書いたところで、40分経過したため、計算へ。
・計算問1
問題文を一字一句読んでいきます。
前期免税なので中間ゼロ。サ高住は、食事(飲食料品)について細かく記載があるから、入居者分は軽減かな。
迷ったら負けなので、気にせず先に進みます。
サ高住を間違えると、芋づる式に課税仕入も間違えるので、その他の部分(棚調・仕入返還・売返・貸倒)は丁寧に確認。
最後(差引税額)まで計算し、75分経過したので、問2へ
・計算問2
過去3期分の課税売上割合から、著しい変動に該当しそうでしたので、調整対象固定資産の判定までやって切り上げます。(著しい変動の計算は捨てます。)
9か月を忘れそうなので、先に中間の計算を終わらせ、課税売上高のところに×12/9を記載。
特に難しい論点も見当たらず、個別・一括の計算まで終わらせ、居住用賃貸建物と調整対象固定資産の判定式だけ書いて、理論に戻ります。
ここで残り10分。
・理論問2
(2)の条文の続きと、事例への当てはめを書いて、残り38秒。
合格を確信したので、ほっとしていました。
帰り道は、終わった安堵感でいっぱいでした。
翌日の法人税は、ある意味“気楽に受けられる”──そう感じられるくらいには。
法人税法
まずは、全体の素読みから。
配点が書いてある。やっぱり変わったみたいです。
<理論>
問1 グループ通算制度(30点)→ 25分
問2 過大支払利子税制(10点)→ 10分
問3 貸倒損失と貸倒引当金(10点)→ 10分
全部Aランク。
<計算>
問1 普通の総合問題(40点)→ 40分以上?
問2 グループ法人税制(10点) → 10分
計算はどちらから解くべきか。
特に変わった問題はなさそうなので、予定通り理論を40分間解答します。
・理論問1
(1)「普通法人のうち、清算中の法人その他一定の法人以外の法人」としか書けず
(2)知らないので、株式会社じゃないとダメ的な作文で解答
(3)損益通算による損金算入の条文だけ書き、金額は期限後申告分も欠損金額に含めて解答
(4)損益通算の遮断措置の条文だけ書き、通算前所得金額は変わらない旨を解答。具体的な金額は書かず
22分経過
・理論問2
損金不算入の条文と、事例をあてはめた金額を解答。定義は時間がかかるので書かない(計算やって時間あれば戻る)。
全部で6行くらいしか書いてないけど、まあいいや。
34分経過
・理論問3 ほぼ完答できました。
51分経過。
・計算問2
問1は時間がかかると判断し、問2をやってから残りの時間を全て問1に使う方針に決めます。
寄附金の損金不算入と債務免除益は解答できたが、その他の論点は、1~2分考えても分からなかったので問1へ。
65分経過
・計算問1
頭から順番に解いていきます。
【資料1】難しい論点はなく、ミスは許されないため、解答を3回確認。間違いに気づき、修正テープだらけの答案用紙になる。かなりの時間ロスになってしまいました。
【資料2】所得税は捨てて、他はすべて解答
資料1でミスを許さない気持ちが強すぎて、確認を重ねた結果、修正だらけになり時間をロス。
気づけば90分。
【資料5】交際費が一瞬で終わりそうなので、先に解答
【資料3】H氏とJ氏を解答したところで、残り15分。日本語で損金不算入の理由を記載している時間はないため、減価償却へ
【資料4】ぱっと見で分かった建物M、建物N、機械装置Pの特別勘定積立金取崩、機械装置Qの特別償却準備金積立、器具備品Tだけ解答し、時間切れ。
厳しいか──取捨選択は間違っていないと思いますが、最後の最後で、手応えのない出来になってしまいました。
あとがき
この年は、合格するために必要なことを、全部やり切った年です。
- 平日は理論、土日は計算。習慣を固定する
- 理論を“肉体化”する
- 取捨選択を決め、迷いを減らす
そして本番。
消費税は合格を確信できるところまで行けました。
一方、法人税は「最後の最後」で噛み合わず、手応えが薄いまま終わりました。
この差は、実力差というよりも、科目の位置づけ(本命/サブ)だったと思います。
次回はいよいよ官報合格


