令和3年(第71回)税理士試験から、合格発表までの記録です。
令和3年(2021年)8月:自己採点と感想戦
試験後、いつも通り自己採点をしました。
結果はこうです。
財務諸表論
第一問:17点
第二問:14点
第三問:38点
合 計:69点
ボーダー:60点
合格確実:70点
消費税法
第一問:27点(問1:19点、問2:8点)
第二問:39点(問1:29点、問2:10点)
合 計:65点
ボーダー:68点
合格確実:80点
相続税法
第一問:17点(問1:15点、問2:2点)
第二問:32点
合 計:49点
ボーダー:55点
合格確実:65点
財表は「合格している」と思って問題なさそう。
逆に、消費税と相続税はボーダー以下なので厳しい。
費税だけは薄く可能性があるかも――という温度感でした。
消費税については、例の「準ずる割合」を解いたことが、吉と出るか凶と出るか。
この時点では、まだ結論が出ません。
ただ、自己採点を終えた瞬間に、ひとつだけ確信したことがあります。
来年、官報合格を狙える位置にいる。
迷わず次の準備に入ることにしました。
令和3年(2021年)9月:法人税の勉強開始
合格発表までの期間って、いちばん中途半端です。
「次をやるべき」と分かっているのに、落ちるかもしれない科目を触るのがしんどい。
消費税と相続税の勉強に飽きてしまい、なかなか前向きになれませんでした。
だから、気分転換も兼ねて法人税の勉強を始めることにします。
実務では触れているのに、知識が中途半端なままの税目。
「税理士になるのに法人税が分からないのは恥ずかしい」——その感覚に背中を押されました。
講座はTACを取りました。
消費税はTAC、所得税と相続税は大原でやってきたので、税法のバランス的にも“2科目ずつ”にしたいから。
そして年内は、いったん割り切ります。
消費税と相続税のことは忘れて、法人税に集中する。
令和3年(2021年)10月~11月:所得税が法人税を助けてくれた
法人税は「ボリューム最強」と言われがちで、身構えていました。
でも、意外にも学習は順調でした。
理由ははっきりしています。
所得税で既に触れていた論点が、想像以上に効いたから。
減価償却、繰延資産、貸倒引当金……
“税目が違うのに、頭の中の引き出しが同じ場所につながっている”感覚がありました。
そして理論。
題数だけで言えば法人税が一番多い。
だからこの時点から、Aランク理論の暗記もスタートしました。
令和3年(2021年)12月17日:合格発表
ここで、地味に時代の変化がありました。
普通郵便が土曜日に配達されなくなった影響で、通知が届いたのは週明けの月曜日。
でも、毎年のことで慣れたせいか、開封の緊張はそこまでありませんでした。

結果は――
- 財務諸表論:合格(4回目でようやく)
- 消費税法:あと2点届かず
- 相続税法:不合格(ただし思ったより点数は高め)
まず、財表。
やっと取れました。これで 2科目→3科目。
そして消費税。
この年の反省点は、はっきりしています。
「準ずる割合」は、解くべきではなかった。
初出論点にビビって、捨てる勇気が持てなかった。明らかな取捨選択ミスです。
いつも通り理論から解いていれば受かっていたでしょう。
相続税は、手応えほど悪くなかった。
「持分の定めのない法人」の理論を書けた受験生が少なかったからかもしれない——そんな分析も、後から腹落ちしました。
そして、財務諸表論の合格が意味するものは想像以上に大きい。
- 必須科目は合格できた
- これで「好きな科目」を選べる
- 3科目になったことで、大学院(院免)も現実的な選択肢に入ってくる
ただ私は、この時点で“大学院に行く”つもりはありませんでした。
税理士試験の勝ち方が、なんとなく分かってきた。
だから院免は、最後の手段として残しておきます。
あとがき
財務諸表論に受かったことは、もちろん嬉しいです。
でも、この回でいちばん大きかったのは、合格そのものより――
「自分は、相対評価の試験で勝てる」
という感覚が、ようやく“自信”に変わったことでした。
そして、消費税法の試験にあと2点で落ちたことは、
私にとって忘れられない出来事です。
それは単なる「惜しい不合格」ではありません。
合格レベルの実力があっても、当日の判断ひとつで不合格になる。
それが税理士試験の本質だと、真正面から突きつけられました。
「準ずる割合を解くかどうか」
その一瞬の選択が、合否を分けた。
知識量や努力量だけでは足りない。
本番での判断力まで含めて、はじめて“実力”なのだと学んだ年でした。
それでも財表に合格し、3科目合格者になったことで税理士試験の終わりが見えてきました。
次回は、消費税、法人税、相続税の3科目受験。
「なぜ3科目も受けるのか?」という疑問は頭の片隅に追いやって、続きをご覧ください。


