税理士試験受験記録⑩ 4回目(簿記論、財務諸表論、所得税法)

税理士試験

平成30年(第68回)税理士試験の合格発表から、令和1年(第69回)税理士試験までの記録です。

平成31年(2019年)1月:新天地へ

新年早々、新しい事務所への入社です。
1月入社の場合、「あけましておめでとうございます」は言うべきだろうか。
そんなどうでもいい不安を抱えながら、新しい事務所に向かっていました。

事務所の雰囲気は良く、中規模の事務所なのでオフィスが比較的大きく、綺麗です。
初日は主に社内の説明を受けただけでしたが、問題なく仕事ができそうで良かったです。

所得税は残念ながら不合格でしたが、55点取れていたので、勉強の方向性は間違っていないと思いました。単純に、勉強時間が足りないだけだと

税制改正があり、昨年の計算問題集が使えない部分があるため、外販の個別問題集と照らし合わせて、勉強していました。
試験後、理論は一切見ていなかったので、理論暗記も進めないといけません。

簿財は、TACのテキストNo.4までの復習が終わり、なんとなくですが、簿記の感覚を取り戻せた気がしました。

平成31年(2019年)3月:繫忙期

前の事務所と使用している会計ソフトがほぼ同じなので、確定申告も滞りなく進められました。

簿記論の総合問題と財表の計算問題は、5割~6割程度取れるところまで復活しましたが、できれば、6月頃までに、簡単な問題は9割、難しい問題でも6割取れるレベルに持っていきたいところです。

所得税は昨年のテキストを見直し、外販の総合問題集を解いていました。
ゆっくり復習してみると、意外と大事な論点を間違って理解していたり、勘違いして覚えていたりしたことが分かり、昨年は勢いで受験していたことを痛感。

しかも、働きながらの3科目受験が初めてだったので、勉強時間を確保することが難しく、確保できたとしても、勉強時間を3科目にどう配分すれば良いかよく分かりません

平成31年(2019年)4月:新元号の発表

4月1日、事務所総出で新元号発表のネット中継を見ていました。
仕事を中断して、みんな発表の瞬間を目撃したのは、良い思い出です。

勉強では、3科目受験の厳しさに直面していました。繫忙期が終わり、比較的勉強時間が取れるようになりましたが、所得税の計算問題を解いた後に、簿財の問題を解く集中力がなく、さらに、所得税の理論が膨大で財表の理論まで手が回らないことに気づきます

おそらく、所得税が1番合格可能性が高いはずなので、勉強時間の半分は所得税にあて、残りの時間は簿財の計算にあてることにしました。

令和1年(2019年)5月:「令和」へ

仕事で和暦表示になかなか慣れません。西暦から018(レイワ)を引くことで令和の年が出せるようですが、一旦計算しないといけないのが面倒ですね。
固定資産税の評価替えの年は、平成の時と同様に3の倍数の年なので、変わらなくて良かったです。

ゴールデンウイークは今年も勉強していましたが、やはり1日8時間前後が限界でした。
所得税:簿記論:財表=2:1:1の時間配分でやりましたが、財表の計算問題を解き終わると、理論を暗記する体力と気力が残っておらず、財表の理論暗記がどうしても進みませんでした。

令和1年(2019年)7月~8月:終わりが見えない

昨年の合格発表の時は、3科目受験をしても、時間的にも体力的にも余裕だと思っていました。
3科目とも一度学習済の科目でしたし、学習範囲もある程度分かっていたので。

しかし、現実はそう甘くはなかったです。
残り1か月を切っても、復習や見直しが必要な論点が残っており、理論もまだ覚えきれていません。

3科目とも合格できると信じて、残りの時間をひたすら勉強にあてることしかできませんでした。

令和1年(2019年)8月6日:第69回税理士試験

緊張であまり眠れず、寝不足で試験会場に向かうことになりました。

簿記論

第一問
問1:商品売買取引
→同じような問題を3年前も見た気が。特に難しくなく、順調に解答。

問2:純資産会計
→株式交換は分からないが、その他は難しくなかった。分配可能額は財表で勉強していたので解答できました。

このままいけば受かりそう?

第二問
問1:為替予約
→独立処理と振当処理を比較する問題。少し時間がかかってしまったが、ほぼ完答できました。

問2:退職給付会計
→普通にやれば分かるはずだが、数理計算上の差異が定率法で、よく分かりませんでした。

問3:連結会計
→ほとんど分からなかったので、適当に解答。

集中しすぎて時計を見ておらず、気づいたら70分経過していまし

第三問
委託販売が謎だったが、そこまでボリュームは多くない気がしました。
しかし、50分で全てを解ききることができず、解答欄35箇所中25箇所埋めたところでタイムアップ。

どちらかというとできたと思いますが、もやもやした気持ちでした。

財務諸表論

理論
第一問
問1:概念フレームワーク
→文章の正誤問題が多い。文章もそれっぽく作文できました。

問2:引当金
→こちらは特に難しくない。

第二問
問1:会計上の認識・測定について
→穴埋めが1つ分からなかったが、他は特に詰まることなく解答できました。

問2:リース会計
→選択問題は簡単でしたが、算定方法が異なる理由については、1つしか書けませんでした。

ここまでで55分使ってしまったが、理論は比較的できたかも?

計算
解答用紙の科目に空欄が多く、販管費の内訳とキャッシュ・フロー計算書がありました。
ボリュームはそこまで大きくはなさそうですが、科目の集計をしていると思ったよりも時間がかかってしまいました。

BSとPLは埋められましたが、販管費は半分くらい白紙。キャッシュ・フロー計算書も名称が書けず。

あまり出来ていないことに焦っていると残り10分のアナウンス。
ページを行ったり来たりして、販管費を埋めていると、タイムアップ。

計算は想定よりもできませんでした

1日目の試験が終わり、簿財ともに感触が良くなかったので、所得税の理論サブノートを読んで気を紛らわしていました。
2日目は15時からなので、寝坊できます。

所得税法

理論問1
債務免除を受けた場合の課税関係
→問題文を何回も読み直しますが、何を書けばいいのか、よく分かりませんでした。
白紙は避けないといけないので、債務免除益は事業所得になることと、事業所得の定義、一定の場合は課税されないようなことを数行書きました。

理論問2
1 国外財産調書と財産債務調書について
2 過少申告加算税と無申告加算税の加重措置について
→1は、ベタ書き。2は全く覚えていないので、適当に作文しました。

計算問1
土木工事業を行っている個人事業主の事業所得中心の問題
→工事契約の読み取りに時間がかかりました。解答用紙に色々と印字してくれているのが救いでしたが、かなりボリュームが多い。
あっという間に時間が経ってしまい、残り20分に

計算問2
相続があった場合の不動産所得を中心とした問題(被相続人の準確定申告と相続人の確定申告)
→被相続人の準確定申告はなんとか埋めましたが、相続人の確定申告は白紙になってしまいました。

ダメでした。理論・計算ともに昨年より全然できていません。ここまで打ちのめされたのは初めてでした

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