平成29年(第67回)税理士試験の合格発表から、平成30年(第68回)税理士試験までの記録です。
平成30年(2018年)1月:事務所閉鎖の知らせ
年末年始は、少し遅れていた講義の視聴と、計算問題集の復習にあてていました。
理論も毎日コツコツ読むことで15題ほど暗記できました。すぐ忘れますが。
年明け、いつも通り仕事に向かうと、所長から突然の知らせが。
「今年いっぱいで事務所をたたみます」
急なことでビックリしましたが、どうやら他の正社員はすでに知っていたようです。
所長が60歳を迎えるので、引退を考えているとのこと。
心の中では「自分の事務所だし、好きにしたらいいのでは?」と思いつつ、すぐに仕事に戻りましたが、少ししてから大事なことに気がつきました。
...あ、転職しないといけないのか。
平成30年(2018年)2月:実務につながる
確定申告がやってきて忙しくなりましたが、所得税を勉強しているおかげで、申告書の作成がスムーズに進みました。
昨年は何が何だか分からず作業していましたが、今では何をやっているのかが手に取るように分かります。
普段答案用紙に書いている数字は、申告書にはこうやって表現されているのか。
働きながら勉強することのメリットを、改めて感じる瞬間でした。
さすがに、山林所得の申告をすることはありませんでしたが…。
勉強は2周目に突入し、より難しい計算問題をこなしているところです。
それにしても、ここまで細かい科目は初めてです。
利子所得・配当所得に申告分離課税が登場し、混沌としてきます。
譲渡所得の特例もたくさん出てきます。適用要件はもちろんのこと、併用できる・できない、の組み合わせも頭に入れないといけません。
理論は、Aランクの理論を20題ほど覚えることができました。
平成30年(2018年)4月:ゼロ科目で転職は可能なのか?
確定申告が終わり、仕事が一段落したところで、私以外の正社員は転職活動を行うようです。
税理士資格があれば、よほど大きな事務所(税理士法人)でない限り、働き口はそれなりに見つかるとのこと。
顧客は、所長の知り合いの税理士に引き継ぐらしいので、問題はないようです。
1科目でも持っていれば転職は難しくないのだろうな…と、昨年財表を受けておかなかったことを後悔しました。
勉強は、平均課税や非居住者など、試験にはあまり出ない論点を学習し、いよいよ来月から直前期に入ります。
ゴールデンウイークで総復習しないと。
平成30年(2018年)5月:直前期
5月からの直前期で、改正論点とさらに細かい知識のインプットを行います。
今回、少し遅れ気味ですが、計算については、講義のカリキュラムをなんとかこなすことができています。
計算はある程度できるようになってますが、やはり、ネックなのは理論です。
あと100日で、どれだけ覚えられるかが勝負です。
平成30年(2018年)6月:答練が多すぎる
実力判定公開模擬試験と直前対策模擬試験の復習で手一杯のところ、プレ模擬試験、直前予想模擬試験も控えているので、消化不良になることが目に見えていますが、全力で取り組んでいます。
全国公開模擬試験も受けないと。
こんなにやらないと受からないのか。
平成30年(2018年)7月:ラストスパート
答練を解き直す回数がやや足りないかもしれませんが、計算問題はある程度自信がついてきました。
もっとも、平均課税・事業承継・非居住者・社保診療報酬の特例が出たら、厳しいですが…。
理論は35題ほどを暗記しました。これでも頑張った方だと思います。
辛い1か月を乗り切って、最後まで踏ん張ってみます。
平成30年(2018年)8月8日:第68回税理士試験
15時開始の試験のため、お昼頃に起床しました。
電車の遅れも特になさそうなので、ゆっくりと試験会場に向かいます。
所得税の受験生も、相続税ほどではないですが、かなり年齢層が高い印象です。
15分前になったところで、試験監督からの説明が始まりました。
所得税法
開始の合図で試験問題をめくります。
理論は、どちらも暗記した理論だったので、すぐに書き始めます。
理論問1
青色申告制度について
→ベタ書きするだけなので、問題なさそうです。
理論問2
損益通算制度について
→概要はベタ書き。計算順序は理論サブノートになかったので、計算の知識を使って作文します。
計算問1
事業所得を中心とした問題。
会社を辞めて事業を始めたという前提なので、月数按分に注意。
棚卸資産と退職所得が少し面倒。
所得拡大は計算式を忘れてしまい、解答できず。
計算問2
不動産と譲渡、配当中心の問題。
時間ギリギリで取得費加算よりも空き家3,000万控除が有利と気づき、慌てて修正する。
分からないところも多々ありましたが、ある程度は出来た気がしました。